5-リポキシゲナーゼ

アラキドン酸のβ酸化についての基礎知識

アラキドン酸のβ酸化とは脂肪酸の中からまず脂肪酸アシルCoAと言う物質を作り出し、さらにそれをアセチルCoAという物質にする代謝のことです。
このβ酸化という過程は動物の細胞でエネルギーを生み出す役割がありますから、極めて重要な代謝プロセスなのです。

β酸化(ベータさんか)は動物性脂肪酸の代謝のプロセスで脂肪酸アシルCoAを作り出して、さらにそれをアセチルCoAにすることです。
β酸化は4つの反応を繰り返しますが、反応が一順すると1分子のアセチルCoAが作られる仕組みになっています。
ちなみにβ酸化は脂肪酸の代謝の最初の段階であり、4段階の反応を繰り返した最終ではエネルギーが完全燃焼されてCO2になります。

つまりCO2になるということは、アラキドン酸のような動物細胞では脂肪酸からエネルギーを取り出すことと思いましょう。
つまり平たく言えばアラキドン酸のβ酸化とは、エネルギーを生み出すことで、それが脳細胞の生成や神経新生に使われるエネルギーなのです。
さらに言えば、アラキドン酸が脳細胞を生成したり情報伝達を促進したりするのはβ酸化が活発に行われていることであり、酸化という過程ではエネルギーが必要になるのです。

別の言い方で説明しますと、アセチルCoAは淡水化物や炭水化物からも作ることができるので、アラキドン酸を含むたんぱく質もβ細胞の影響を受けて、必要なエネルギーを生産するのです。
俗に頭が熱くなるという現象は頭脳にあるアラキドン酸のβ酸化が活発に行われているからではないかと言うのはいいすぎでしょうか。
しかし、頭脳を使うとかなりのエネルギーを消耗することは事実ですから、あながち間違った考え方では無いようです。

アラキドン酸のβ酸化という過程のメカニズムを見ると脳細胞がいかにして生成されるかが分かります。
すなわち細胞分裂と細胞増殖には常にそれに必要なエネルギーが供給されていて、それがβ酸化という行為なのです。