5-リポキシゲナーゼ

アラキドン酸が持つ神経新生の促進作用について

人は生まれてから三歳頃までに成人とほぼ同等の重さの脳になると言われていますが、神経回路も同時に形成されます。
いわゆる三つ子の魂と言う言葉はこれを言い当てています。
ちなみに神経新生とはこの神経回路を生成することで、まさに天が与えてくれたことで、とても人の手では作れません。

脳内にある神経細胞は電気信号を発信してさまざまな情報を収集し、適切な情報を発信しています。
これはまさに神が想像したコンピューターのCPUであり、事実今のコンピューターは人の脳内の神経回路からさまざまなヒントを得ています。
具体的な脳の神経回路は神経細胞で、極めて複雑に枝分かれをしていて、樹状突起というものが繊維につながることで神経回路を構築しています。
したがって、人が行動するときや思考する際にはこれらの脳細胞回路が複雑に絡み合いさまざまな情報を受けて指示情報を発信しています。

以上が脳細胞と神経新生に関するメカニズムですが、この精密かつ複雑な神経新生はアラキドン酸という物質なしでは作ることができません。
ちなみに神経新生とは脳の回路を構成するために神経幹細胞が分裂増殖をすることで、この分裂と増殖作用がおこなわれないと脳神経は新生できません。

以上でお分かりのように脳細胞は分裂増殖を繰り返していますが、それは主にアラキドン酸がおこなうと考えられています。
昔、頭が良くなるように玉子を食べるという風習がありましたが、玉子にはアラキドン酸が多く含まれていますから、あながち単なる迷信ではないようです。
それにしても目には見えないさまざまな物質が重要な役割を果たしていることには改めて感動に似た畏怖を感じます。

アラキドン酸は神経新生を促進するということは、すなわち脳細胞を生成し、分裂と増殖をうながすことです。
つまり神経新生という作用が機能しないと脳は麻痺するのです。
その典型的な例が物忘れや記憶喪失で顕著になる認知症でありアルツハイマー病ではないでしょうか。