5-リポキシゲナーゼ

アラキドン酸とドコサヘキサエン酸との違いは何か

アラキドン酸はアラキドン酸カスケードと呼ばれる脳細胞を生成し活性化する作用があるとされていて、物忘れや記憶喪失の改善に効果があると言われています。
一方でドコサヘキサエン酸はDHAやEPAとしても知られていて、動脈硬化や血液をサラサラにする作用があると注目されています。

アラキドン酸の作用を端的に言いますと、脳細胞を形成することと脳細胞間の伝達を活性化で、物忘れや認知症、アルツハイマー病などの予防になるとされています。
この物質は肉類や玉子、魚介類、ナッツなどに含まれている動物性脂肪分に多く含まれていますが、過剰に摂り過ぎると副作用があります。

ドコサヘキサエン酸の効能は、しばしばDHAあるいはEPAで代表されるように、血液をサラサラにして動脈硬化などを予防すると同時に美肌にも良いとされています。
これらの効能はいずれもが少なからず血液中に含まれるいわゆる悪玉コレステロールの数を減少させることです。

そこで、ではどのようにしてアラキドン酸やドコサヘキサエン酸を摂取すれば良いのかとなりますと、まずアラキドン酸は先にも述べたように動物性の脂肪分に多く含まれていることを知りましょう。
この場合の動物性とは主に肉類と魚介類を指し、実は魚類にはドコサヘキサエン酸がDHAやEPAとして大量に含まれているのです。

最近の日本では欧米化が食生活に大きな変化をもたらしていて、魚類よりも肉類を食べる機会が増えています。
そうなると、アラキドン酸は過剰になるほど摂取しますが、ドコサヘキサエン酸が欠乏します。
そこで生活習慣病が増えるという現象が見られますから、足りないDHAやEPAをサプリで補うという傾向が見受けられます。

アラキドン酸とドコサヘキサエン酸は端的に言いますと実は魚類、特に青魚をじょうずに食べれば十分に補給できます。
しかしファストフードを食する機会が多いので、現実的には生活習慣病が増えるということになります。
食事は医食同源という言葉を、改めて噛みしめたいものです。